デザイナーのための Ruby on Rails + Windows 環境構築ガイド
久々に Windows 上に Ruby on Rails(Ruby 1.8.7 + Rails 2.3.8) の環境を構築したのでその手順をまとめておきます。
僕はプログラマーで環境は Mac ですが、Windows 環境でおもに View だけを編集できるミニマムな環境(DB は sqlite、開発用のツールは特に入れない)を作る場合の参考に、ということで「デザイナーのための」とうたっています。
だいぶ色あせてしまった Rails + Windows 環境構築の記憶で、Instant Rails 一発でOK、と最初は思っていたのですが、実際にやってみたら、ruby を始め gem や rails など軒並みバージョンが古く、結局いちいち入れ直すのが面倒で、手順がかえって面倒になり使えないという結論に達しました。
改めて調べなおしたら、ruby 始め rubygems など、現時点(2010/7/16)で割と最新の各種必要なツールをインストールしてくれる
» Rumix – Ruby Starter Package with Installer
という便利なパッケージがあったので、これをベースに構築していきます。
Rumix のインストール
Rumix のページに行き、ダウンロード > Rumix 1.00(通常版)とたどり、ファイルをダウンロード、解凍します。
解凍したフォルダの中の rumix_install.exe を実行してインストールします。
「外部ライブラリのインストール先」は「システムフォルダ」など選択肢の部分はすべてデフォルトのままでいいと思います。
gem のアップデート
スタート > プログラム > Rumix > NYACUS を開いて、
gem -v
で gem のバージョンを確認します。2010/7/16 時点で 1.3.5 だったので、
gem update --system
で最新版に更新します。
rails のインストール
NYACUS のプロンプト画面より
gem install rails --no-rdoc --no-ri
を実行します。rdoc と ri などのマニュアル類はインストールに時間がかかる上、不要だと思うので、–no-rdoc –no-ri というオプションを追加しています。
sqlite のインストール
DB は sqlite で充分だと思います。
の Precompiled Binaries for Windows 以下の sqlitedll-3_6_23_1.zip をダウンロード、解凍します。
解凍したフォルダ中の sqlite3.dll と sqlite3.def を c:\rumix\ruby\bin に移動します。
次に、プロンプト画面にて
gem install sqlite3-ruby
を実行し、sqlite との接続に必要な gem ライブラリをインストールします。
サンプルアプリを作成して Rails の動作確認
以上で、必要な環境を構築しました。実際に Rails のサンプルアプリを作成して動作確認をおこないます。
プロンプト画面より、以下を順次実行します。括弧内はコメントです。
cd (ホームディレクトリに移動) mkdir rails cd rails rails test (test という Rails アプリを作成) cd test ruby script/generate scaffold Customer name:string (name というフィールドをひとつだけ持った Customer というモデルをベースにテンプレートの画面を作成) rake db:migrate (DB にテーブルを作成) ruby script/server (アプリケーションサーバーを起動)
ブラウザより、http://localhost:3000/customers にアクセスし、New customer で新しいレコードを追加したり、そのあと編集・削除などの操作ができれば成功です。
不備があればコメントなどでご指摘ください。
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